台湾総統 就任式 視察報告

5月19日(月)10:00〜11:15

 江 丙坤・国民党副主席 会談要旨

(台・中直行便について)

台湾・中国間のチャーター便。これまで正月に限っていたものを、週末の4日間(金・土・日・月)計18便

7月から飛ばす予定。

 観光強化が大事。将来、松山―上海(虹橋)に直行便を飛ばせば、1時間半の距離になる。

 今は、香港経由なので、ビザの処理も可能だが、将来直行便になった時、ビザを事前に渡す工夫が必要となる。

(台湾・中国の投資環境について)

台湾の各省が中国と経済関係を強化する必要がある。両国とも

WTOに加盟しているが、台湾は中国に最恵国待遇を与えてい

ない。

中国は台湾に対し、受け入れに関しては制限ない。

台湾は中国に対し、資本制限等ある。

投資金額の制限も徐々に解除すべき。

台湾の銀行は、中国に事務所を置いているが、支店になってい

ない。これは、台湾企業が中国で活動する上で不利益。証券の取扱いにも制限ある。

将来、大きな人的移動が生じてくると、交流協会の様に身分証明を行う機構が必要となる。

E・P・Aが一番だが、難しい。

馬総統はセカ(?)と言って、投資の保護・関税の引き下げを主張している。

輸入制限はずして、将来、関税ゼロまで下げなければ、アセアン+3に入れない場合、どうすれば良いか考え ねばならない。

 

(現在の政治状況について)

韓国・李明博政権、支持率急降下はどういうことなのか。

民進党・ 英文さん新主席に。フレッシュである。お互いに民主政治を目指したい。

新任の外交部長シニアである。日本語できる能力ある人少ないと嘆いている。

 民間の選挙賭博では、馬vs謝の差は50万票との掛け率が一番高かった。200万票差は驚き。

国政での国民の支持率は、国民党55%vs民進党45%が基礎。相手の5%取れば、勝てる。選挙は恐い。

国民党の支持者は、8年間の失政に対する不満と立法委員選挙での少選挙区における優勢に逆に危機感を持っ てアメリカ等から帰ってきて投票した。

 中国から25万人帰ってきた。中国に台湾人100万人いる。中国にいる台湾人の7割は国民党支持。

 経済の中心は投資。投資8年間少なかった。

リスクがあってはダメ。安心して投資できる環境必要。その意味でも直行便必要。

 

一つ具体的な話を紹介したい。独のバイエルという会社が台湾に1500億台湾ドル投資したいという話があ った。県長が環境破壊の恐れがあると断った。

何故、中国でなく、台湾なのかと私が聞いたら、中国へ投資しても、他の地域への輸送が困難という答えが返 ってきた。中国と台湾、本部拠点置くことを考えると台湾の方が安心。

台湾は、マーケティング上有利だ。但、直行便がないと、台湾からも投資は逃げていく。

 

民主国家は、法律に対する信頼度高い。

中国では、法律違反を訴えても保護されないことがある。遡及法もある。予測できない事態ある。

 

子供の教育・健康問題といった点でも中国は問題ある。


台湾の現在の貯蓄率は30%。台湾人お金使わない。中国の観光客が来ればお金使う。台湾経済にとって大事。

汚職

陳前総統の家族、側近に問題。各省の政務官、少なくとも一人が問題起こした。汚職を一人でなく、グループでやっている。例えば、国防部。少将・中将になるのに、お金必要。文官制度が破壊されてしまった

陳前総統 対立をあおった。国のリーダーとして、話し方が辛辣。民衆のヤジに怒って直接反撃してしまう。
馬総統 小泉元総理に似ている。国民党つぶす、と言っている。個人の魅力で空中戦の選挙をした。
ただ今回は、地上戦の担当者も良く頑張った。

 

(馬政権の中国政策)

5月末に、呉・国民党主席が訪中の予定だが、何故、江副主

席は同行しないのか?

 呉主席の党の立場で話しができる。私は政府の立場。センシティブな話は、まず、国民党のプラットホームでやってから、次に政府がやった方が良い。

中共は、政治は絶対に譲らないが、経済は譲る。

WTOへ、チャイニーズ、台北で加盟した。

我々は、これを「中華民国・台北」と訳す。

中共は、これを「中国・台北」と訳す。玉虫色だ。

陳前総統は、これを「台湾」と表現してしまう。

台湾の国民の健康と福祉の増進の為に、WTOに加盟すると、言えば良いのに、台湾が主権国家であることを  証明する為に、と書いてしまう。

 

人事に関しては、大臣・政務次官だけ動かす。事務次官以下は動かさない。

 

中国との交流深まれば、深まる程、中国嫌いになる人多い。共産主義と民主主義の違いに、台湾国民は適当(  適切の意?)な反応をしている。中国が民主主義になるのを待とう、という事。

 

中国の投資環境厳しくなっている。これは、台湾にとっては良い事。チャンス。アモイと金門島近くの小さな  島との交流盛ん。

 

中国政府、最近「台湾統一」と言わなくなった。平和協議できれば安定する。軍事面でのお互いの視察ができ  るようになれば。胡錦濤主席が努力すれば、平和的和解の途が出てくる。

 

 

(同席した東京大学・北岡伸一教授から以下の3点の質問)

@ 中国・台湾による発展途上国に対するディプロマティック・ウォー(Diplomatic WAR)は、今後どうなるのか。
A ソ連は過去、ソ連・ウクライナ・白ロシアと3カ国 国連加盟していたことがある。国連加盟に何か方法はないか。
B 中国軍は政府の支配下にあるのか?

@ に対し- 過去・両国は金をつぎ込んできた。今後は、外交休戦だ。
A に対し- 国連加盟については、毎年、裏で様々な運動してきた。難しい。IMF・WHOについてもだ。
B に対し- 軍の統制は全く別だ。ただし、胡錦濤は、争議を棚上げにして、お互いの利益をあげようという姿勢。同じものを求めて、異なるものは横に置く、という事。政治には相異がある。

 

(最後に)

馬新総統は、民進党・謝 候補に投票した550万人に気を使っていて、馬候補に投票した700万人(750万人?)は怒っている。700万人をなだめるのが、今の私の仕事。

 

 

12:00〜14:00

 蔡 明耀 外交部日本事務会・執行長主催昼食会

  蔡氏は、日本で言えば、局長級。日本に赴任されていた10年前からの友人。その他にも、日本赴任時代に親交のあった除氏。台中大地震の視察、日本語学校再建の際にお世話になった戎氏等、古くからの友人と再会できました。

  昨年、馬新総統が来日し、公明党を表敬された際、同行された揚 永明台湾大学教授が隣席となり、同席された北岡東大教授を含めて今後の台・中関係について、有意義な意見交換ができました。

  揚教授は、5月20日付で総統府に入り、総統側近として、安全保障政策・対日政策の担当となるとの事。今後、連携を深める必要がある人物と思われます。

 

 18:00 

 外交部長主催歓迎レセプション(台北賓館)

  各国代表団で、台北賓館はごったがえしていました。外交部長が不祥事で辞任直後の為、政務次官が代表して挨拶をされましたが、少々寂しい感じがしました。

 19:00

 陳鴻基・亜東関係協会・会長主催夕食会(摘星楼)

  陳会長は、台湾大地震で訪台した時に、立法委員としてお会いして以来の友人。台北駐日経済文化代表処・副代表在任中は、何度もお会いし、日・台の友好促進の為の様々な方策について、共に行動しました。今回も、最大の歓迎をして下さいました。

 

左から、富田、高橋()交流協会理事長、陳会長、坂本剛二衆議院議員(自民党団長)

右から、辜 濂松氏(経済評論家リチャード・クー氏の叔父)、藤井裕久衆議院議員(民主党団長)、許 水徳・元代表処代表


















 5月20日(火)

 7:40  ホテル発 台北ドームへ

 

 8:30〜 

総統就任式典  













 11:10 

馬総統就任演説  

 

 PM12:00 総統府へ移動

 

 12:50 

馬総統・蕭副総統との懇談会

馬総統は、古くからの友人との関係を大切にしたい。共に今後は、若い世代の交流が大事である旨挨拶されました。

平沼・藤井・坂本各衆議院議員の挨拶の後、馬総統へ、太田代表からのお祝いを直接お渡しすることが出来ました。総統からは、日本語で「ありがとうございます。太田代表に宜しくお伝えください。」との御挨拶がありました。

 

 

 

 
13:40 総統府発 空港へ

 

 14:25 空港着

 

 14:30 台北発 JL648便で成田へ